賃借権が存在していることを理由に土地売買契約を解除する(内容証明郵便の書き方と文例)
賃借権が存在していることを理由に土地売買契約を解除する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】
売買契約では、目的物に欠陥があった場合に、売主は担保責任を負うことになっています。具体的には、目的物の欠陥によって買主が当初の目的を達成できない場合には、契約を解除することができ、損害賠償を請求することもできます。目的物の欠陥には、物理的な欠陥もあれば、法律上の欠陥もあります。この文例では、土地上に買主に対抗できる賃借権(借地権)が存在するため、買主がその目的(建物の所有)を達成することができない法律上の欠陥のケースであることを示しています。
(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。
売買契約解除の通知
私は貴殿より、建物所有を目的として下記土地を買い取る売買契約を、平成○○年○月○日に締結しました。
しかし、貴殿は売買契約締結時に、当該土地には賃借権などは存在しない旨の説明をされていましたが、実際には○○○○氏の賃借権が存在していました。
よって、契約当初の目的が達成できなくなったため、本売買契約を解除させて頂きます。
(土地の表示)
所在 東京都○○区○○2丁目
地番 ○番○ 地目 ○○○
地積 ○○.○㎡
平成○○年○○月○○日
東京都調布市○○町1-1
鈴木次郎
鈴木次郎
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿
山田花子 殿
内容証明の書き方とポイント
- 書面には、以下の内容を記載します。
- 契約締結時に欠陥がない旨の説明を受けていたこと
- 欠陥のために目的を達成することができなかったこと
- 契約を解除する旨の意思表示
用紙が2枚以上になります
- この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
- 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。
不動産売買・取引のトラブルで使用する内容証明の文例
- 抵当権者が転抵当権の設定を債務者に通知する
- 根抵当権設定者が元本確定を根抵当権者に対して請求する
- 根抵当権設定者が根抵当権の極度額の減額を請求する
- 第三取得者が根抵当権の消滅を請求する
- 農地法上の許可手続を催告する
- 権利の瑕疵による解除をする
- 土地代金を支払わない買主との売買契約を解除する
- 売主の手付金倍返しにより売買契約を解除する
- 買主が売主に対して不動産を引き渡すよう催告する
- 賃借権が存在していることを理由に土地売買契約を解除する
- 売買契約を解除した後に買主に抹消登記手続を請求する
- 土地売買の予約を本契約にする
- 土地売買の予約を本契約にするかどうか確認する
- 土地代金の支払いを請求する
- 手付金放棄による契約解除に異議を申し立てる
- 登記手続請求と契約解除通告を同時にする