手付金放棄による契約解除に異議を申し立てる(内容証明郵便の書き方と文例)

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手付金放棄による契約解除に異議を申し立てる【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

文例は、売買契約締結の際に、買主から売主に手付が交付された事例のものです。民法557条により、買主は売主が契約の履行に着手するまで、手付金を放棄することにより、売買契約を解除することが可能です。このケースでは、買主が手付放棄による契約解除を主張したのに対し、売主がそれを認めない旨の主張をしています。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

通知書

貴殿より、平成○年7月20日付内容証明郵便にて、私と貴殿との間で平成○年7月1日に締結した下記土地の売買契約を、手附金の放棄により解除する旨の通知を受領いたしました。しかしながら、私は、既に下記土地を売却するため、下記土地上の建物の撤去に取りかかっています。これは、民法557条1項に規定される「履行の着手」に該当するため、貴殿は手付金の放棄により本売買契約を解除することはできません。
よって、本来の契約通り、残代金の支払を請求いたしますのでご了承下さい。

(土地の表示)
東京都○○区○○3番1号2番
地積 400㎡ 地目 宅地

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
鈴木次郎 
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 書面に以下の内容を記載します。
  2. 売買契約締結の事実と、その際、買主から手付金の交付があったこと
  3. 買主が手付放棄による契約解除を主張していること
  4. 買主の手付放棄による解除の主張時点で、すでに売主が契約の履行に着手していたことを具体的事実を指摘して記載します。
  5. 以上より、買主による手付放棄解除は、認められないので、買主は本来の契約を履行するべきこと

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。