隣地所有者からの建築変更要求を拒否する(内容証明郵便の書き方と文例)

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隣地所有者からの建築変更要求を拒否する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

文例は、建築変更要の請求に対して、隣地に建物を築造中の相手方から返答をする場合のものです。民法上は、建物を建てる際には、隣地との境界から50cm以上離れていることが必要になります。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

回答書

貴殿の平成○年○月10日付要求書に対し、以下のとおり回答をさせていただきます。
貴殿は、上記要求書において、民法234条を主張の根拠とされています。しかし、民法の特別法である建築基準法65条は、「①防火地域に建物を建築するとき、②外壁が耐火構造であるならば、③その外壁を隣地境界線に接して、建物を建築することができる」と規定しています。 私が、現在建築中の建物は、上記①と②の条件を満たしているため、建築基準法65条により50cmの間隔は、必要ないことになります。
よって、貴殿の要求に応じることは、できませんのでご了承ください。

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
山田花子 
埼玉県さいたま市○○町1-1
鈴木次郎 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 建築基準法65条によると、「防火地域に建物を建築する場合、その外壁が耐火構造のものであるならば、その建物の外壁が土地境界線に接するように建物を建築すること」が認められます。
  2. この規定と民法の規定のどちらが優先するかに関し、裁判所は建築基準法65条が優先すると判断しました。
  3. この書面には以下の事項を記載します。a当該土地は防火地域にあることb建築中の建物の外壁が耐火構造であることC隣地所有者の要求に応じる意思のないこと

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。