会社が元取締役に対して競業の差止めを請求する(内容証明郵便の書き方と文例)

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会社が元取締役に対して競業の差止めを請求する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

在任中の取締役は、競業避止義務を負います(会社法356条1号)。しかし、退任後はそのような義務を負わなくなるため、取締役に関しては、退任後も「一定期間は競業行為を行わない」、「競業行為を行うについては、元の会社の承諾を要する」等の合意がなされることが多々あります。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

通知書

貴殿は、当社取締役を平成○年○月10日付で退任されましたが、その際に「退任後2年間、当社との競業行為は行わない」旨の合意を当社としています。しかし、貴殿は、当社と競合する製品○○を製造している株式会社○○の取締役に就任し、現にその業務を遂行しております。
よって、当社は貴殿に対し直ちに上記競業行為を止めるよう請求いたします。

平成○年○月○日

東京都調布市○○町1-1
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○ 
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 合意に反して、退任取締役が競業行為をしている場合、会社は「合意」に基づいて、その差止めを請求します。文例は、そのための書面です。
  2. 具体的な記載事項は以下のようになります。a当該元取締役が退任取締役に該当することb退任後に競業行為を行わない旨の合意が存在することc当該元取締役が競業行為を行っていること(具体的事実により指摘する)dそのような行為を止めるように請求する旨

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。