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土地の占有者が取得時効を援用して所有権の移転登記を求める(内容証明郵便の書き方と文例)

土地の占有者が取得時効を援用して所有権の移転登記を求める【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

他人の不動産を、所有する意思をもって、平穏、公然、善意(法律用語では「知らなかった」の意味)、無過失で10年間占有すると、その不動産を時効によって取得します。これに対して、悪意(法律用語では「知っていた」の意)または有過失の場合は、20年の占有が必要となります。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。



取得時効援用の通知書

 平成○年8月20日、貴殿から下記土地の明渡請求書を受け取りました。 しかし、私は下記土地を平成7年10月頃から、所有の意思をもって平穏、公然、善意、無過失で10年間以上占有しております。よって、取得時効に必要な条件を満たしておりますので、本書をもって時効を援用いたします。
 つきましては、本書到着から10日以内に、所有権移転登記に必要な書類一切を交付くださいますよう、請求いたします。

平成○○年○○月○○日
東京都調布市○○町1-1
山田花子 
埼玉県さいたま市○○町1-1
鈴木次郎 殿


内容証明の書き方とポイント

  1. 文例は、明渡しを請求された側から、時効を援用することを表明するものです。
  2. 時効は、時効による効果を望んでいることを表明しないと効果が生じません(「時効の援用」といいます)。
  3. この請求に応じてもらえない場合には、裁判等を起こすことになるので、文末にそのことを記載することも考えられますが、強い調子になりますので、10年以上占有してきた事情、背景なども考慮し、個別に判断するとよいでしょう。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。

迷惑行為や事故などのトラブルで使用する内容証明の文例