親権者が離婚した相手に子の引渡しを請求する(内容証明郵便の書き方と文例)

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親権者が離婚した相手に子の引渡しを請求する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

一般に、離婚後は親権者のもとで子どもを養育しますが、親権を持たなかった人も、子どもと逢うことが認められ、これを面接交渉権と呼びます。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

太郎を親権者へ返すことの要求書

平成○年○月10日、私と貴殿との協議離婚に伴い、長男太郎は、私が引き取り養育することで合意をしました。しかし、平成○年○月20日、貴殿が太郎と面接交渉をした際に、貴殿は太郎を自宅に連れ帰ったまま返さなくなりました。その後、再三太郎の返還を求めましがこれに応じてくれていません。
つきましては、直ちに太郎を私に返すよう請求します。もし、応じて戴けない場合は、法的手段をとりますことを付言いたします。

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
山田花子 
埼玉県さいたま市○○町1-1
鈴木次郎 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 子どもの福祉に反する場合等を除いて面接交渉を拒否できませんし、拒否された場合には家庭裁判所へ申し立てて行使することも可能です。このように法的手段も整備されている中で、文例の父親のように、強制的に連れ去るという行為は、法令に触れるおそれすらあり、問題です。
  2. ポイントとしては、自分が親権をもち、養育することになっていた根拠を明記します。また、実の親といっても強引に連れ去ることが問題であることも触れ、状況に応じて、文例末尾のように法的手段を講することも付言します。
  3. 離婚の際に、面接交渉の具体的方法まで定め、双方の合意を確保しておくことも紛争予防の一つの方法です。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。