「他人の所有物だった」との理由による契約解除に反論する(内容証明郵便の書き方と文例)
「他人の所有物だった」との理由による契約解除に反論する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】
文例は、他人物売買による善意の売主の解除権行使に対し、買主からの異議の申出をする場合です。買主から、売主が目的物の所有権を「移転できる」旨の主張・立証があると、562条は適用できませんので、売主の解除権が認められなくなります。
(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。
通知書
平成○年4月10日、貴社より売買契約解除通知書を受け取りました。右通知書において、貴社は、錯誤により債務履行が不可能になった旨主張されております。しかし、当社が、株式会社△△様に直接確認したところ、「当該商品の所有権移転は可能である」との回答を得ております。よって、貴社は、所有権の取得が可能な以上、民法第562条に基づく契約解除はできないことになります。
つきましては、契約どおりの債務履行を請求いたします。
平成○年○月○日
東京都調布市○○町1-1
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○
埼玉県さいたま市○○町1-1
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○ 殿
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○ 殿
内容証明の書き方とポイント
- 以下の要領で記載します。
- 売主が本来の所有者から目的物の所有権を取得できること
- そのための具体的事実の指摘
- また、目的物が他人の所有物であったことを売主が知っていた場合も、売主の解除権行使は認められませんから、この場合に該当することを主張することもできます。
用紙が2枚以上になります
- この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
- 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。
商取引のトラブルで使用する内容証明の文例2
- 他人の所有物と知らずに買った商品の代金支払請求を拒否する
- 理由をつけて代金支払を拒否する相手に代金供託を請求する
- 勝手にまた貸しした相手に貸した物の返還を請求する
- 不良品の修理・交換に対して重ねて請求する
- 契約に定めのある解除権を行使して契約を解除する
- 期間の定めのない契約の解除通知に反論する
- 無権代理人である旨の通知をする
- 追認の有無確認の催告をする
- 贈与の約束を取り消す
- 請負人が目的物を引き渡した後に請負代金を請求する
- 目的物の瑕疵を理由として請負人に損害賠償を請求する
- 商取引における基本契約の更新を拒絶する
- 企業間の継続的取引関係を解消する
- 盗品と知らずに売ってしまったので売買契約を解除したい
- 「他人の所有物だった」との理由による契約解除に反論する
- 契約解除による損害の賠償を請求する
- 売買契約解除と損害賠償請求を同時にする
- 購入時の目的が達成できないので売買契約を解除する
- 消費者がメーカーに対して製造物責任として損害賠償を請求する
- メーカーが消費者からの製造物責任追及に対して回答する
- 債務不履行を理由に売主が契約を解除して商品返還を請求する
- 商品の引渡しが遅れていることを理由に買主が契約を解除する
- 買主からの商品修理または交換請求に対して売主が回答する